iDeCo(イデコ)で投資できる投資信託の中に「バランス型」があります。
このバランス型に投資する際は、注意が必要です。
バランス型という甘い言葉に惑わされてしまわないように、商品の中身を理解しましょう。
今回のポイントは以下の3つです。
- バランス型投資信託の解説
- バランス型投資信託がなぜ危険か
- 投資信託の選び方
バランス型投資信託の商品特徴となぜ注意が必要なのか解説していきます。
バランス型投資信託とは?
バランス型投資信託とは、文字の通り、事前に定められたジャンルに分散投資を行う投資信託です。
例えば、投資信託には代表的なジャンルが4つあります。
- 国内債券
- 海外債券
- 国内株式
- 海外株式
バランス型の投資信託は事前に定められた配分でこれらの4つに均等に投資を行なってくれる投資信託です。
比率は商品によって異なります。
均等に4分の1ずつの商品や、特定のジャンルに多く配分している商品などがあります。
バランス型投資信託のメリットは「1つの商品を購入するだけで分散投資ができること」です。
しかし。
メリットの裏側にはデメリットもあることを知っておかなければなりません。
次はバランス型投資信託がなぜ危険なのか解説します。
バランス型投資信託が危険な理由
先ほどはバランス型投資信託の商品についてご紹介しました。
次に、バランス型投資信託が危険と言える理由をご紹介していきます。
その理由とは「信託報酬(手数料)が高い」からです。
信託報酬とは、投資信託を保有する際に必要な手数料を意味しています。
この手数料は保有残高に一定の割合を掛けることで算出されています。
iDeCo(イデコ)で投資可能な投資信託の中には「0.2%程度」の信託報酬を設定している商品もあります。
その中で、バランス型投資信託は一般的に「2%前後」の信託報酬を設けているのです。
たったの2%と思われるかもしれませんが、次の比較を見てください。
- 10万円×2%=2千円
- 500万円×2%=10万円
信託報酬は割合が同じのため、保有資産が大きくなると、比例して手数料が高くなります。
iDeCo(イデコ)は長期間にわたって、資産を形成するため、最終的には資産残高が大きくなることが予想されます。
高額な信託報酬は高額な手数料を支払うことになってしまうのです。
あなたの大切な老後資産が信託報酬によって目減りしてしまわないためにも、バランス型投資信託はおすすめできません。
iDeCo(イデコ)における投資信託の選び方
じゃあ、どうやって投資信託を選べば良いのかとお感じになったかもしれません。
答えは簡単です。
先ほども紹介した「信託報酬」が安い商品を選択することが重要です。
また、iDeCo(イデコ)加入時に、いくつかのジャンルの商品に毎月の掛け金を振り分けておけば、自動的に分散投資を行うことができます。
投資信託を選ぶときの基準は「信託報酬」でがっちりです。
まとめ
今回はiDeCo(イデコ)でもよく見られるようになった、バランス型投資信託についてご紹介しました。
おさらいしておきます。
- バランス型投信は自動的に分散投資できる
- 信託報酬がとても高い
- iDeCo(イデコ)の投信は信託報酬が安いものを選ぶ
iDeCo(イデコ)は長期間の投資になります。
できる限りコストを抑えて、あなたの資産が最大化するよう配慮することが欠かせません。